ヒグチアイ

ヒグチアイ

平成元年生まれ。シンガーソングライター。
生まれは香川、育ちは長野、大学進学のため上京し、東京在住。
2歳のころからクラシックピアノを習い、その後ヴァイオリン・合唱・声楽・ドラム・ギターなどを経験、様々な音楽に触れる。
18歳より鍵盤弾き語りをメインとして活動を開始。

2016年、1st ALBUM『百六十度』でメジャーデビュー。
これまでに培った演奏力と、本質的な音楽性の高さが業界内外から高い評価を受け、「FUJI ROCK FESTIVAL」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」など大型フェスへの出演も果たす。

メロディアスな高速ピアノリフに乗せた、まっすぐに伸びるアルトヴォイス。
ピアノと一体になった小さな身体から振り絞られる熱情が、時にたおやかな美しさを、時に心かきむしられる焦燥を、時に喪失の中の光を描く。
独特の視点で綴る歌詞世界は、ありふれた日常の風景を短編小説のようにドラマチックに昇華させる。

誰かよりぼくは不幸なんじゃないかって / 比べて幸せでも信じなくて
今日を生きることが / 明日につながるから / なにも残せなくていい
生きただけでもらえるハンコ / よくがんばりましたって押してあげるよ

(ラジオ体操)

と歌う彼女の根底に流れるのは、埋めることのできない自己肯定欲。
自身を手放しで肯定できない故の、他者への執着や嫉妬、裏腹にあふれる慈悲深さが、聴くものの琴線を掴んで放さない。叱咤激励にも似たその歌声は、老若男女問わずじわじわと中毒者を増やし続けている。

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